「ねーねー、Hisato、Gardenに七夕って無いのかな?!」
「なんで俺に聞くんだ。」
「だって、HisatoってGardenのことに詳しいじゃん」
Gardenの広場でたまたま出くわしたMegnaに唐突な質問をぶつけられ、
Hisatoは眉間に皺を寄せながらぶっきらぼうに返した。
「Momoが言うには、星空にもここ特有の星が見えるみたいだから、
そもそも七夕の時期に織姫と彦星が見えるかも分からないんじゃないか。」
「そっかぁ… なんだか寂しいなぁ…」
「お前は七夕とかそういうの、好きそうだな。」
「当たり前じゃん!愛し合ってた二人が、一年に一度だけ天の川を渡って会うことができるなんて!しかも、そんな話が星空のなかで起きてるなんて!ロマンチックすぎるよぉ」
「そもそも、結婚して働かなくなった二人に神様が怒って、二人を引き離したらしいけどな。」
「ちょっと!雰囲気ぶち壊し!!だとしても、みんなでお願い事をするのとかは素敵じゃん!!」
フン!と怒って立ち上がったMegnaは、ぐるっと広場を見渡した後、
パッと目に電球が灯ったかのような明るい表情で振り向いた。
「そうだ!Gardenに七夕がないんだったら、私たちで作ればいいじゃん!!」
「…ん!?」